最初に、戦人がどんな物語を描きたかったかを記しましょう。
まず、第一の晩で死んだ5人の共通点を挙げましょう。ここまでの記述を見たなら分かると思いますが、これまでのEPで殺人に係わった人たちです。全てのEPにおいて紗音が計画した推理ゲームは、途中で誰かの殺人によってぶち壊しになります。それを理解した戦人が、紗音にかわって彼らに復讐した結果が、第一の晩なのです。彼らを殺すことによって、これまでのEPの真相に辿りついたぜという紗音への戦人のメッセージのつもりでしょう。
この論法でいくと、留弗夫や朱志香も被害者になっていなければならないのですが、殺人に係わった人というよりは、魔女ベアトリーチェの名を騙った人(殺人の犯人は私ではなく魔女だと騙った人)という意味かもしれません。
そして、実は死んでいなかった被害者をエリカに殺させたという流れは、「あの日の真相はただの演技なのに、俺の曲がった解釈で殺人事件にしてしまっただけなんだな」というメッセージです。
記憶を失った雛ベアトは、戦人のことです。戦人は、「記憶を失っても紗音を好きだった気持ちはなくしていなかったんだよ」というメッセージを、同じ状態のベアトを生み出すことで表しています。
ゼパルとフルフルの試練は、「紗音が好きになってしまった人が2人だったら決闘で決着をつけられたのに、戦人が帰ってきて3人になってしまったので、決闘では決められなくなってしまった、ゆえに事件が引き起こされたんだろ」という戦人の解釈を表したものです。
その試練で先に戦人がリタイアし、譲治紗音ペアが勝利したという流れは、事件当時の事実を基にしたストーリーを再現したためです。譲治の婚約指輪で説明していますが、途中で紗音は戦人への想いを諦めます。そして譲治の婚約指輪を受け取りますので、譲治と朱志香のどちらにするかという葛藤も、決着をつけたことになります。その流れを幻想描写で再構築すると、こんなストーリーになるのですね。
戦人とエリカの結婚は、「たしかに俺は長い間、愛のない解釈を真実だという想いにとらわれてきたな。本当の戦人ではなく、十八が受け入れられない戦人に、永遠になってしまうところだったな」という懺悔です。あと、「紗音に裏切られたけど、想像で結婚までして、蹂躙してやる」という戦人の歪んだ感情の行く末を表しています。
エリカとベアトの決闘は、「最後にはその記憶が甦って、愛のない真実を主張する自分に打ち克ったんだよ」というメッセージです。
次にゲーム盤の真実を記しましょう。
第一の晩は、壮大な自殺劇であると考えるのが一番自然なのかなと思います。動機は、幻想描写で語られていることから想像可能です。
絵羽:譲治が紗音と結婚したいという意思に、絵羽が負けてしまった時、自分の人生の目的が何一つ達成されないという事実が浮かび上がるので、その真実に負けて自殺。
楼座:自分を捨てた彼が決して戻ってこないことを、真里亜の成長を見るたびに実感してしまうことに恐怖して、真里亜の成長を止めるため殺害。我に返って、その事実を後悔し、自殺。
夏妃:自分が蔵臼の(右代宮家の)何の役にも立たない存在だと認めてしまって自殺。
そして第一の晩のもう一人、戦人はというと、霧江に殺されました。伏線が存在します。
霧江と朱志香の会話の中で、嫉妬の地獄で生きてきた過去を語っています。そしてそれは、18年で恩赦になったと発言していますが、それは矛盾があります。明日夢が死亡したときに恩赦になったのなら12年でなくてはならないし、戦人の存在も嫉妬の対象であるならば、現在この時点でも、恩赦になっているはずがありません。殺害の決意と共に、ナイフまで用意したという自身の発言と合わせて、戦人は、この時点で確実に死亡しているというのが自然な推理です。
しかし、これらが第一の晩の真実のすべてだとしたら、自殺ではないとする赤字に違反します。彼女らもまた他殺なのです。これは下記のように考えることができるのではないでしょうか。
絵羽、楼座、夏妃は密室内で自殺しようとしましたが、死に切れませんでした。そして密室破壊後、それに気づいた霧江はトドメを刺したという解釈です。動機は碑文を解いたからです。
碑文を解いたとする伏線は、朱志香との会話の中での「私は幸運よ。その地獄が18年で終わったから。だからもう、私は自分を、間違えないの。そして主に感謝する。その機会を与えてくれて。絶対にあの人を諦めないという”絶対の意思”に、”奇跡”が応えてくれたんだわ」とするセリフです。碑文を解いたら、自分の願いを叶えてくれる爆弾という存在が、つまり奇跡が、自分の前に現れてくれた、と読み解けるのではないでしょうか。碑文を解いたからこそ、このEPでも戦人を殺すことにふみきれたのでしょう。
霧江としては、碑文を解いたからには当然、皆殺しにして留弗夫と島を脱出するプランを考えます。その際、孤立した者から殺していくのも当然ですし、籠城した後で抜け出す策を思いついたのだとしたら、実は死んでいなかった4人に勝手に動き回られてはたまらないので、動きを封じるために殺したとも考えられます。
また、殺し直したとする解釈は、同時にEP3の答えを表しているとも考えられます。EP3の第一の晩は、密室破壊後に霧江によって殺し直されたものだと解釈するのが正解である、という意味もあるのでしょう。
しかし、霧江は蔵臼の書斎にて遺体で発見されたというのが、ゲーム盤の駒たちの共通認識です。これまでの記述と矛盾しますね。これを解消する解釈をするために、霧江が殺された時の幻想描写があるのです。
どういうことかといいますと、霧江は朱志香に焼き殺されましたね。これは、蔵臼の書斎で焼死体が発見された、ということを暗示する描写だと捉える事ができます。そう、金蔵の遺体です。つまり金蔵の白骨化した遺体は、蔵臼の書斎に保管されていたのでしょう。それを、屋敷のしらみつぶしの捜索の際に発見されてしまったということなのです。と同時に、その部屋には霧江もいたのでしょう。
なぜ霧江はそんなところにいたのか。私は、金を手に入れるための行為だと推測してみました。他のEPでは、碑文を解き黄金を発見すれば紗音にキャッシュカードを譲ってもらえるため、留弗夫の金銭問題が解決します。しかし、このEPでは紗音はゲームを行っていないため、キャッシュカードを渡さなければならない義理はありません(EP5,6では、そもそもキャッシュカード自体が存在しない可能性の方が高いです)。黄金はすべてあなたたちのものだ、と言われたとしても、霧江は黄金の換金の困難さから、大金を手にできたとは考えないでしょう。つまりは、金を手にするためには他のアプローチが必要ということです。そこで、黄金を発見した際に、紗音に金蔵の遺体の隠し場所を教えてもらったのでしょう。その遺体から蔵臼を脅迫し、大金を約束させる誓約書を書かせることが目的だったのではないでしょうか。「大金入手」と「戦人絶命」を達成すれば、この六軒島に用はありません。本来碑文を解くだけでこの二つの条件はクリアできますが、このEPでは「大金入手」は碑文を解いただけではクリアできないということです。
しかし、蔵臼の書斎で金蔵の遺体を発見した際に、蔵臼が書斎に入ってきてしまったのです。タイミングとしては、客間に行く前が一番自然かなと思います。留弗夫たちが「どこ行ったんだ、あいつら」とか言いながら客間に行こうとした時に、蔵臼は、何か思うところがあり一度書斎に戻ったのです。すると、常についているはずの南京錠がなくなっていて、中からチェーンロックが掛かっているのに気がついたのでしょう。そして驚いたことに、霧江が中にいたのです。
「霧江さん!どうしてここに…?」とか言う蔵臼を、霧江は「ここに白骨死体があるわ」などと言って追及しました。その時、下から留弗夫の「おーい!兄貴!ちょっと降りてきてくれ!客間が開かないんだ!」という声がしたのでしょう。その話題を深く掘り下げたくない蔵臼は「と、とにかく部屋を出たまえ、霧江さん。私は客間に行かねばならんのでな」などと言って退室させたのでしょう。これが「霧江のいた蔵臼の書斎」という事実の詳細なのではないでしょうか。
そして蔵臼が去った後、霧江は思考を展開させながら、ゆっくり客間に向かっていたのでしょう。そこで戦人に遭遇します。時間帯、そして二人きりという状況を、好機と瞬時に判断した霧江は、そのまま戦人をすぐそばの客室の中に招き入れ、殺したのです。しかし、ある程度そこで時間を費やした上での殺人だったのでしょう。留弗夫たちが、何やら慌ただしい様子で客間の前まで来てしまったのです。部屋はチェーンロックを掛けていましたが、外では「旦那様!この部屋にもチェーンが!!」「切断しろいッ!!犯人が隠れてるかもしれねぇ!!」とのこと。今度こそ見つかるわけにはいかないので、霧江は慌ててベッドの下にでも隠れたのです。
これが、第一の晩での大まかな流れだと思います。
つまり、彼らは霧江が死んでいると認識してはいないのです。彼らの会話でも、妻たちが死んだ、などの言葉でまとめられていて、霧江が死んだという認識を示すセリフは存在しないのです(※ある一つのシーンを除いて)。
余談ですが、霧江を朱志香が殺害するという幻想描写は、EP1の第一の晩の答えであると思われます。霧江が殺されたのは蔵臼の書斎です。蔵臼の書斎での殺人=EP1の蔵臼殺害のシーンの象徴と捉えることができます。朱志香は壁を破壊するほどの威力で、左フックを霧江の頭部めがけて背後から放っていますね。蔵臼ならよけられなかったでしょう。実際には凶器をもっているためあの威力なのでしょうが、EP1でも朱志香はまさにあのような行動をとって、蔵臼を殺害したのでしょう。
さて、その後のストーリー展開について記します。
ロジックエラーに陥った戦人を、嘉音が救出しました。この救出が成功したか否かでエリカと論争し、成功を勝ち取ったところで物語は終了しました。この行為は、ゲーム盤においては何を意味するのでしょうか。
これは六軒島事件の真相を表す行為であると思われます。事件当時(EP7のお茶会)、霧江によって殺された戦人。それを紗音が救えたか救えなかったか、という視点をピックアップし、救うことに成功したと結論づけた物語が、EP6の肝です。
EP8での戦人死亡の赤字が示す、絶対の真実として死亡が確定している戦人ですが、十八として生き残っていれば抵触しない、というこのEPの人格死の概念を引用することで、事件当時も霧江によって瀕死にまで追い込まれたが、紗音によって何とか息を吹き返し、死亡を免れたと推理できることを、このシーンは主張しているわけです。
EP6でもまさに同じ展開です。第一の晩で霧江に殺された戦人は、客室でぐったり。紗音は隣部屋から戦人を救うため脱出し、戦人に必死で救命作業を施し、みごと死の淵から甦らせたのです。
これらの真実を、エリカとの推理バトルという形の幻想描写で装飾した物語がEP6のゲーム盤なのです。
ちなみに、好きな人を救うために窓から脱出して救命作業行うというのは、EP3の譲治そっくりです。譲治の場合は、途中で霧江に邪魔されてしまいましたが、魔法を認めるなら、EP3のあの幻想描写を信じるなら、霧江に殺される直前、譲治の救命作業は実を結び、わずかながら紗音は息を吹き返したのかもしれません。そう思いたいシーンですよね。
なんにせよ、霧江は鬼ですが。
最後に、エリカとの赤字バトルの流れを、上記で記したゲーム盤の真実に沿って追っていきます。
第一の晩の絵羽、楼座、夏妃は、密室内で自殺(楼座は真里亜を殺害)。霧江は客室で戦人を殺害。蔵臼たちが部屋の前に来てしまったのに気づき、チェーンロックを掛けてベッドの下に隠れます。
蔵臼たちがチェーンを破壊して室内へ。戦人の死体を発見。蔵臼たちは、ゲストハウスのラウンジに一度避難。そのスキに霧江は密室を脱出。客室での蔵臼の発言から、いろんな場所で殺人が起こったらしいことを知り、そこに訪れてみると、死にきれていない彼女ら4人を発見し、トドメ。その後、「何かあったの?」というカンジでラウンジの連中と合流。そこで霧江の(エリカの)発案により、二部屋に分かれて籠城することに。その後うまいことやって、霧江は(エリカは)籠城部屋を脱出します。
戦人を殺し損ねたかもしれないと不安になった霧江は、再び客室に侵入。戦人を殺し直す。返り血をあびた霧江は、バスルームでスッキリすることに(サイコパス!)。
一方紗音は、籠城部屋から出たいと申し出るも、皆から反対を受け、ドアをふさがれる。それでも反対を押し切り、窓から脱出(ドラマチック!譲治は呆然。いえ、「さよなら。幸せになれよ、紗音」かな?)。そして戦人のいる客室に直行します。
最終局面。
紗音は客室で戦人の死体を発見。同時にバスルームから出てきた霧江と、紗音が対峙。これが正に、メタ世界でのベアト対エリカの決闘での描写が表しています。銃を構える二人。その結末は…。
その後紗音は、戦人に救命行為を施し、見事戦人は息を吹き返しました。(その後の、なぜ脱出したのが戦人だけなのか、再びエリカを撃つという幻想描写の意味とは何か、ゲーム盤では第二の晩まで終了しているとはどういうことなのか、などの流れは無視です。考えたくありません。)
こんな話でしょうか。EP6は他のEPと違い、探偵役という信じられる観測者がいないので、幻想描写だけで物語が構築されています。代わりに赤字がガッチガチなのですが。その分、ストーリーを想像するのが楽しかったです。
※蔵臼らが、霧江が死んでいると認識していることを示すシーンが一つだけあります。彼らがゲストハウスラウンジで話し合いをし、蔵臼、源次、郷田が2階へ上がった後のシーンです。留弗夫が「あの喧嘩慣れした霧江が、あっさりと殺されるわけがない」などと発言しています。留弗夫は霧江が死んだと思っている、ということを示すセリフです。これはどう考えればいいのでしょう。
このシーンのメンバーをみてみましょう。留弗夫、秀吉、エリカ(霧江)です。EP3でも、このようなシーンがあったことを思い出して下さい。食糧を取りにいってエヴァが現れて云々、というシーンはすべて幻想描写で、実際は霧江らから秀吉が詰問されていたというのが真実でしたね。このEP6でも同じだと考えられます。
つまり、実際のあの場では、EP6のような会話がなされたのではない、霧江が死んだなどというセリフを実際の留弗夫は言ってはいない、というのが真実なのではないでしょうか。別にどんな会話が真実であったかは関係ないとは思うのですが、仮にEP3と同じように秀吉を詰問しているという会話が真実であったとするならば(秀吉だけその場に残し、蔵臼らを遠ざけるような誘導をエリカが行ったのは、そのためだったとしたら)、第一の晩で楼座親子を殺害したのは、絵羽だったとも考えられなくはないかなと思います。そのことを秀吉に問い詰めるために、秀吉だけその場に残したのです。そうなると、第一の晩での駒の行動がいろいろ違ってくるのですが、説明が複雑すぎるので割愛します。ありえなくはない程度の話であり、自然な解釈とは言い難いので、そうだったかもしれないくらいに私は認識している次第です。
そしてその幻想描写が通用するのは、そのシーン以降に、中立な立場の観測者の前に秀吉が姿を現さないことが条件です。EP3ではこの条件を満たしているため、あのような描写が成立しました。EP6ではどうでしょう。中立な立場の観測者であると考えられる蔵臼が、再びラウンジに現れた時には、秀吉の姿はすでにありませんでした。次に姿を現すのは隣部屋にて、です。
しかし、秀吉は隣部屋で大勢の観測者に視認されていますね。私は彼ら(その場にいる譲治、紗音、熊沢、南条)が中立な立場の観測者ではなくなっていると考えました。最悪の展開ですが、霧江がすべて殺したから、と考えられるからです。そもそも霧江が部屋を二つに分けて籠城しようと言った目的とは、蔵臼以外の人物をできる限り殺すことだったとも考えられるのではないでしょうか。蔵臼には、誓約書を書いてもらうまでは殺すことができません。その役目を留弗夫に任せ、殺人担当を霧江が担うため、あのような部屋割りにしたのではないでしょうか。
一つ伏線があります。嘉音が戦人の救出に向かう際に、過去を回想するシーンです。熊沢に対して、母のような想いを持っていて、その受けた恩をいつか返そうと思っていたが、永遠にできなくなってしまったと語っています。これは、熊沢がすでに永眠しているから、と解釈することが可能なのではないでしょうか。
霧江が隣部屋を抜け出し、在室確認の赤字が展開されましたが、その時の赤字は生死を問わない、となっていますので前記の推理に矛盾はありません。これが正しいとなると、霧江は、別に秀吉をうまく言いくるめて隣部屋を脱出したわけではなく、全員ぶっ殺してから普通に部屋を出ただけ、という解釈になります。サイコですな。
唯一不自然なのは、その後紗音が隣部屋を脱出する時、なぜ窓からだったのかということだけです。秀吉、譲治、熊沢、南条、は霧江に殺されましたが、紗音は運よく助かったのでしょう。その後部屋を出ようとした際に、なぜか出られない。霧江が蔵臼の書斎の南京錠を外から掛けたからです。万が一にもこの惨状を見られるわけにはいかない、という心理が働いたと考えれば、不自然ではない気もします(苦しいか?)。仕方なく紗音は窓から脱出。こんな展開でしょうか。
そうなると、エリカの発言の私が殺した5人という赤字の詳細は、秀吉、譲治、熊沢、南条、あと一人、となります。
第一の晩で、霧江が殺し直したことが確実なのは戦人です。それ以外の人物は、絵羽や夏妃の暗躍という可能性も考慮すると、霧江が殺したと言いきれるわけではありません。霧江が現場に訪れてみたら、本当に死んでいたとする可能性もあるわけです。殺し直したとする赤字は、戦人にだけ宛てた赤字なのかもしれません。
では、あと一人とは戦人でしょうか。私は、寒気のする推理をひとつ持っています。
もし霧江が、第一の晩では誰も殺していなかったとするならば、殺したのは4人、殺し直したのは一人です。これを別物として解釈するのが正解ならば、あと一人とは、登場人物の中に当てはまる人物はいません。なぜ別物として解釈できるかもしれないと考えたのかというと、戦人は結局生き返ったわけですから、殺したという赤字に抵触してしまうかもしれないと思うからです。「殺し直す」は造語なので、念入りに殺すという意味ではなく、殺した後に治したという意味にも捉えられることを考えると、戦人に宛てた赤字としては殺したは当てはまらず殺し直しただけ当てはまるとも考えられるのかなと思ったのです。
そうなると、霧江はEP6では4人しか殺していないことになります。
…。
EP8で、エリカがこんなことを発言しています。「“犯人は殺人者”のことと定義されています。そして、殺人は登場人物に対して行なわれたものにしか限定しないとは言っていません。……即ち。譲治が島外ですでに、本件以外の殺人を犯していたならば、この島で誰も殺さなかったとしても“犯人”であり……」
霧江さん…。まさか…。
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