4章の攻防 王馬小吉のターン

 

 

 

 

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王馬くんについては、これまでの振り返りも含めて綴っていきたいと思います。彼は何がしたかったのか。

 

 

 

1章こそ動きがまったく把握できていませんが、2章以降では明白です。一貫して首謀者を追い続けていたのです。

 

 

最原くんたちは、1章裁判後から、首謀者の存在を追わなくなってしまいました。王馬くんは逆です。1章で首謀者が自分たちの中にいるとした最原くんの推理を、王馬くんは正しいと踏んだ。それを最原くんから聞かされた1章事件以降、王馬くんだけは首謀者を追うことを諦めなかったのです。(美兎ちゃん焦ってるw)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2章についてはすでに記しましたね。動機ビデオから、首謀者を特定できる可能性に向けて行動した。また、2章3章の裁判では、犯人の誤誘導を狙っていました。

 

 

自分が犯人だと言ったり、夢野さんが怪しいと言ったり、間違った回答に誘導することで首謀者が焦る姿を観測したかった。最原くんたちが1章でやろうとしたことをそのまま継承したのですね。だから2章と3章では、王馬くんは調査を真剣に行い、独自に犯人を特定していた。その答えとなる犯人以外を投票に誘導して、首謀者が軌道修正するかもしれないことを期待したのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてこの4章では、思い出しライトの特性を活かすことで首謀者の特定を狙った。

 

 

2章にて、モノクマが思い出しライトの説明を少ししていました。専門的な名称を使って説明しているのでスルーしたくなりますが、実は重要な点を読み解くことができます。

 

大脳基底核と海馬を刺激することで効果がある、という説明になっています。大脳基底核とは視床から大脳皮質の中継だそうです。視床とは、嗅覚以外の感覚情報を大脳皮質に送る中継地点だそうです。つまり、感覚情報を伝って大脳基底核が刺激されるということになるかと思います。頭蓋骨に思い出しライトの光を当てることが、大脳基底核に刺激を与えることに直接的につながるわけじゃないということなのです。

 

感覚情報とは五感のこと。触覚と味覚は思い出しライトに関係なさそうです。聴覚は微妙ですが、思い出しライトに音があり、その音が脳に刺激を与えていると言われても釈然としません。それよりは、ダイレクトに『視覚』と考えたほうがスッキリします。

 

となれば、思い出しライトの仕組みの説明を要約すると、「目から光が入って脳に伝わる」になる思います。つまり、光を見なきゃ影響ない、ということを説明していたのです。

 

 

 

 

それを王馬くんは3章で実験した。目を瞑ったらどうなるかを確認していたのです。そして実際に記憶が頭に入らなかったことを体験した。だから王馬くんは3章では思い出した記憶について言及しなかった。そして、自分のように見ないとどうなるかを確認しようとする人が誰もいなかったことに嘆いていた。そういうシーンだったのです。

 

2章で浴びた思い出しライトの記憶は、正直なんの情報もない大したことない内容でした。しかも全員が同じことを語るので、知りたきゃみんなの話を聞いてればだいたい分かる。王馬くんにとって思い出しライトとは、絶対に見なきゃいけない情報ではないことを理解した。だから3章では情報を捨てるという選択肢を選んだ。

 

 

 

そして、首謀者をずっと追っていた王馬くんにとって、この事実は大いに役に立った。思い出しライトは記憶を想起させるもの。首謀者に記憶がないなんておよそ考えられないので、首謀者には思い出しライトの内容は必要のない情報。となれば、この思い出しライトを前に、首謀者は目を瞑って対応していたのではないかと考えられたのです。

 

 

だから4章では王馬くんはこの作戦にでた。百田くんを煽り、思い出しライトを合図なしでいきなり使うという行動を呼び込んだ。これにより、あの場にいる首謀者に目を瞑る暇を与えなくすることができた。首謀者さん、目を瞑れなかったらどうなるんですか?王馬くんはそう言いたかった。その結果がコレだった。

 

 

この状態です。美兎ちゃんは準備が整ってなかったため、思い出しライトをもろに見てしまった。美兎ちゃんには記憶の空白などない。過去の記憶が奪われている他の生徒たちと違って、正しい記憶がそこにはある。そこに偽の記憶の書き込みが実行された。

 

PCのフォルダにファイルを入れるのに例えるとわかりやすいでしょうか。空のフォルダにファイルを入れるのであれば、すんなり入る。しかしファイルが入っているフォルダに、同じ名前のファイルを入れようとするとどうなるか。上書きしますかという注意が促され、書き換えるか据え置きにするかを選ぶことになる。これと似たような現象が脳内で起こったと想像してみてください。

 

それが上の状態なのです。脳がパニックを起こし、どっちの記憶が正しいのかの整理を急されてしまった。そして、なんとか偽の記憶を頭から追い出した。

 

 

 

それを王馬くんは観察していた。コイツだったか。王馬くんはそう思った。4章にて、王馬くんは首謀者に辿り着いていたのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、悲しいことに、1手遅かった。

直前にカードキーにて図書室裏に行った王馬くんは、美兎ちゃんにセットされた外の世界の思い出しライトを見てしまっていたからです。美兎ちゃんの苦し紛れの罠にかかり、大きなダメージを負ってしまった後だったのです。

 

 

4章動機のカードキーをモノクマーズに提示されたとき、王馬くんは一瞬でそれが図書室裏用のものだと察しました。なぜなら、少なくともモノクマーズと首謀者が対立しているという構図を理解していたと思われるからです。2章動機ビデオもモノクマーズが配ったものでした。それはおそらく首謀者の首を絞めるもの。首謀者にとって不都合なもの。3章屍者の書を王馬くんがどう理解したかはわかりませんでしたが、4章カードキーも、首謀者にとって不都合なものの可能性がある、と踏めた。モノクマーズが提案する「動機アイテム」が首謀者を追い詰めるためのものであることを感じ取っていたのです。

 

 

なので、モノクマーズに対して親和性があるかのようなリアクションになっていた。オレらの共通の敵は首謀者だよね、という意味が込められていたのです。

 

図書室裏が首謀者しか行けない場所であることは1章で明らかにされていますから、そこに生徒が行けるのであれば首謀者にとっては都合が悪いはず。首謀者に都合が悪いことをモノクマーズはしたいのですから、辻褄が合う。このことから王馬くんは、十中八九このカードキーが図書室裏のものであると瞬時に思い至っていたのです。

 

 

 

 

 

具体的に王馬くんが、図書室裏でマザーモノクマに何をしたのかは分かりませんでした。何かしたことが読み取れる伏線を、私は見つけられていません。ただそれとは別に、図書室裏にポツンと置いてあった思い出しライトは当然見た。その結果、外の世界が荒廃しているということが明らかになった

 

 

最原くんに対して見せたこのリアクションは、この次の思い出しライトをさっき見てきたということを示していると捉えれば自然なセリフですね。

 

 

王馬くんは信じなかった、と思います。自分の目で確認するまでは。だからこの段階では強がってみせた。

 

 

そして、だから事実を確認する必要がでてきた。そのため、地下ロードに挑戦する必要があった。地下ロードは3章で封印されてしまっていましたが、4章で一通り見回ったあとの食堂で、ゴン太くんが開放したことを明かしました。これよりのち、王馬くんは挑戦したのです。

 

 

同時に美兎ちゃんにエレクトハンマーを作らせた。

 

 

用途は、地下ロード攻略の目的です。作ってもらったエレクトハンマーは複数ありました。用途がなんであるにせよ、本来自分用に1つあればいいアイテムなはずです。それを複数作らせたのは、みんなにも地下ロードの先の外の世界を知ってもらった方がいいと考えたからだと思います。もし本当に思い出しライトで見た光景がそこに広がっているのなら、みんなコロシアイの意味を喪失し、コロシアイが止まると考えたからです。5章でやった行動そのままですね。

 

ただ、王馬くん個人としては地下ロード攻略にエレクトハンマーは必要なかったと思っています。王馬くんは楽な攻略を求めていない。エレクトハンマーでの楽な地下ロード突破は、彼の矜持に反する。おそらく独力で突破したのだと思います。その間に美兎ちゃんに作らせていたのですね。

 

 

ちなみにですが、美兎ちゃんの3章裁判での「とーとー言われた」という発言から、肉便器と言われたのがこのときが初めてだとわかります。つまり王馬くんが作成依頼しているシーンは、3章以降の時系列でなおかつ美兎ちゃんが死ぬまでの間であることが確定しています。

 

 

 

 

話を戻して、地下ロードを自力で突破した王馬くんは、その先の外の世界の真実を目の当たりにした。思い出しライトの記憶のとおりだった。

 

それでも彼は受け入れなかった。何かの間違いである可能性を追求し続けた。しかし百田くんを挑発し、彼に殴ってもらった、その痛みを実感し、ここが紛れもない現実世界であることを疑えなくなってしまったのだと思います。王馬くんはこのとき、みんなより一足先に絶望していたのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらく王馬くんは様々な思いを巡らすことしかできなかったでしょう。とりあえず首謀者が入間美兎であることは暴いたものの、それをみんなに伝えてゲームを終わらせることになんの意味があるのか、考えざるをえなかった。

 

しかしそれでも立ち止まっていられなかった。美兎ちゃんがなにか行動を起こす宣言をしだしたからです。なんの悪巧みだと訝しみ、情報を引き出しているうちに自分を殺す気だと気づいた。そこで、美兎ちゃんにカウンターパンチをくらわす計画を立てようと思い立ったのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おそらくですが、そうしているうちに、王馬くんはこの世界がプログラム世界であることに気づけたのだと思います。美兎ちゃんから聞き出した、巨大なコロシアイシミュレーターとやらの実態をそのまま受け止めれば、それは今自分たちが居るこの世界もその理屈で概ね説明できるだろうと思えたからです。もっとも、実際にログインするまでは100%信じるわけにはいかなかったでしょうが、有力な可能性として受け入れることができたのです。

 

 

ログインして初っ端にキーボくんを殴ったのは、その最終確認のためです。プログラムの VR の世界において、痛覚なんていうものまで再現できるなんてにわかには信じ難かったからです。しかしキーボくんは痛がった。再現されていることを確認できた。ということは、あのとき百田くんに殴ってもらった痛みも、とても夢なんかじゃなく現実としか思えなかったあの痛みも、プログラム世界であることを否定していないという事実を了解したのです。

 

おかげで計画を遂行するに際した支障が完全に取り除かれたことを、このとき王馬くんはハッキリと理解したのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

王馬くんが立てた計画は、首謀者の美兎ちゃんを殺すこと。

 

そして、ゴン太くんを救うことでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この世界がプログラム世界であることに気づけた王馬くんは、この世界を支配するルールが「校則」であることを理解した。その中に「外の世界に出ることができる」という条文があり、それはログアウトのことだと読み解けた。それ以外の条文にログアウトを示唆するものはなかった。ログアウトを満たす条件は「クロが勝利した場合」。つまり殺人をした上で裁判に勝ったとき。クロだけ、ログアウトできる。

 

 

そうです、王馬くんはゴン太くんをログアウトさせて救いたかったから、ゴン太くんに美兎ちゃんを殺させたのです。そして、そんな人殺しの記憶をゴン太くんに背負わせたくなかったから、記憶のコードを繋がなかったのです。そして記憶の無いゴン太くんを横目に、裁判を誤誘導させ、間違った投票をさせて、クロ以外が全滅する道を進もうと画策したのです。

 

その計画が成功した場合、自分の命も無くなることを厭わずに。

 

 

ゴン太くんのログイン用ヘッドギアのコードを入れ違えたのは王馬くんです。夢野さんが言ってるお箸の話は、ゴン太くんに向けて言った話ではなく自分に言い聞かせるように呟いてましたので、ゴン太くんは聞いてなかったと思います。それにゴン太くんと王馬くんが遅れて同時ログインした事実がありますから、みんながログインしたあとに王馬くんが「ゴン太は馬鹿だなー間違えてるからオレが正しく入れてやるよ」とか言って入れ替えたということだと思ってます。

 

 

 

そして思い出しライトをゴン太くんに浴びせ、口八丁でゴン太くんに殺人の動機を植え付けた。そして殺人を実行させた。王馬くんのガッツポーズの意味もしっくりくるでしょう?王馬くんは心の底から美兎ちゃんを軽蔑し、憎んでいたのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてここがポイントで、美兎ちゃんをスノコに乗せて教会に激突させたのは王馬くんです。食堂にいた人間のアリバイを消すために。食堂にいた人間が犯人だったらスノコを滑らせるのは時間的余裕が無いから無理だ、とならないように。共犯者である王馬くんがスノコを滑らせたのだから、殺人の実行犯は食堂の人でも矛盾はないとするために。

 

そうです。王馬くんの狙いは、食堂にいた人間(つまり実際はつむぎちゃん)に濡れ衣を着せることだったのです。最終的につむぎちゃんに投票を集めたかった。

 

同じ理屈でゴン太くんもアリバイは無くなるため、ゴン太くんとつむぎちゃんの怪しさは同列ですが、当然王馬くんは「つむぎちゃんと手を組んでやったんだよ」と証言するのです。つむぎちゃんはもちろん必死に否定するでしょうが、つむぎちゃんは自分の無実は立証できない。ゴン太くんについても俎上に上がるとは思いますが、いかんせん記憶がないゴン太くんからはなにも情報が落ちない。王馬くんがゴン太くんを徹底無視すれば、自ずと犯人はつむぎちゃんに絞られてしまうでしょう。それが王馬くんの作戦だったのです。

 

 

事実として、本編裁判ではつむぎちゃんも怪しいという話に一切ならなかったですよね?王馬くんがつむぎちゃんにヘイトを向けず、逆にアリバイがあるかのような発言をしてフォローしたからです。これを本当は、つむぎちゃんのアリバイがない根拠として提示する予定だったのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

事件発覚後の王馬くんの行動を振り返ってみましょう。

 

 

まず王馬くんはゴン太くんに記憶がないということを悟られないために、ゴン太くんに聞き取り調査をさせなくしたかった。だから最原くんにつきまとうと宣言した。最原くんにゴン太くんを深く調査されたくなかったので、自らゴン太くんとの会話を積極的に行い、都合の悪い発言を防ぐように誘導したのです。

 

 

そして、つきまとうと言ったにもかかわらずコロシアイシミュレーターへの調査には同行しなかった。当然ゴン太くんをフォローするためです。王馬くんがつきまといたかったのは最原くんではなく、ゴン太くんであることの証左ですね。

 

 

裁判初手、まず王馬くんが同票のときにどうなるか確認したのは、上記のように推理を進めていった場合、理屈上は犯人はつむぎちゃんかゴン太くんしかありえないとなるからです。その2人で票が同数になったときにどうなるか確認しなければならなかった。で、同票でも当てたことになるということだったので、同票ではマズイとなった。

 

 

だから裁判で必要以上に百田くんを挑発したりしていたのです。それは百田くんからヘイトを買うための行為だった。百田くんは感情論大好きですからね。裁判終盤に、犯人はつむぎちゃんかゴン太くんしかありえないとなっても、絶対百田くんは王馬くんを怪しむ。百田くんは王馬くんに票を入れることになるのです。つむぎちゃんとゴン太くんも王馬くんに入れそうな流れになれば、自分自身に入れて4票以上王馬くんは獲得するし、つむぎちゃん自身も他の人から相当獲得する。ゴン太くんにはほぼ票が入らない。その状況に誘導したかった。

 

怪しさ満点だけど絶対殺人を実行できない王馬くん。

その王馬くんが犯人だと言ったつむぎちゃん。

ただアリバイが無いだけのゴン太くん。

 

この3人で票を分け合えば、どう考えてもゴン太くんが3位です。そうすれば投票が間違いとなる。これでゴン太くんを勝者できるはずだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

この王馬くんの作戦が瓦解してしまったのは、最原くんが偽証したせいでした。

 

 

王馬くんのシナリオでは、この事件は王馬くんとつむぎちゃんの共犯の事件とならなければなりません。事件発覚直前に最原くんがサロンに来たという証言は、王馬くんがサロンにいない事実よりも、つむぎちゃんを2回も視認してしまっている事実のほうが大問題だったのです。

 

 

ここで最原くんは、つむぎちゃんも食堂にいなかったとは絶対に言えません。自分のウソで、つむぎちゃんが犯人濃厚となってしまうからです。つむぎちゃんが犯人だと確信したあとならそういうウソをつくこともあり得るかもしれませんが、実際つむぎちゃんは犯人ではないので、『つむぎちゃんが犯人であると確信させるような証拠』など存在しません。最原くんが「つむぎちゃんが犯人だ」と確信する瞬間など一生訪れることはないのです。

 

 

それが王馬くんにとって最悪な状況でした。本来存在しないはずのつむぎちゃんのアリバイを最原くんが証明してしまい、それを最原くんは翻すことがないという状況になってしまったのです。

 

厳密に言えば、最原くんがサロンに来たあとでつむぎちゃんが屋上に行き、殺して食堂に戻ってきて、最原くんが厨房に戻ったという時系列ならアリバイはないと言えなくもないです。ただ現実的ではないです。事件発覚直前と言ってしまっている以上、そのタイミングはほぼつむぎちゃんが屋上にいなければならない瞬間だからです。奇跡的にすり抜けた、みたいな主張しか成立しないので、その線を詰めていっても自ずと破綻する未来しかない。

 

 

 

 

 

だから王馬くんは諦めた。つむぎちゃんに罪を着せられない以上、ゴン太くんと票を分け合ってもゴン太くんを少数にすることはできない。王馬くんの計画はここで破綻してしまったのです。

 

ゴン太くんが助かる未来はない。計画のせいで、逆にゴン太くんを死なせる結果となってしまった。自分が生き残ることなんてこの計画を立てた時から考えていない。だから、犯行をすべて暴露するという方向にカジを切ったのです。ゴン太くんと一緒に死にたかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生き残ってしまった5章でも、王馬くんは自分の死に場所を探していたようなものです。ただ一応、首謀者を殺すというとりあえずの目標は達成できましたので、王馬くんの中では一安心だったと思います。これからどうするべきかゆっくり考えていこう、もうジャマは入らないのだから。そんな甘い考えだったのかもしれません。美兎ちゃんが蘇生したとは気づかなかったがゆえに…。

 

 

 

 

 

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コメント: 3
  • #1

    ななしぶ (木曜日, 07 3月 2024 01:56)

    引っかかっていた描写として、アルエゴン太が「現実ゴン太に記憶がない」ことを知っていたんですよね
    (現実ゴン太がアルエゴン太にどうして入間を殺したのか聞いたとき)
    王馬がバグのことを知っていてゴン太に伝えたと考えれば納得がいく
    じゃあ王馬はどこから知ったかといえば,恐らくモノクマーズor入間の監視?
    それをアルエゴン太に伝えていたのは、ハナから現実ゴン太がボロを出さず絶望もしないようにという作戦だったからなんでしょうかね

  • #2

    ななしぶ (木曜日, 07 3月 2024 02:53)

    最原の偽証以降王馬が豹変したのは、誰も王馬を信用しないという孤立感が影響を与えている感じもありますね
    自分が何を言っても最原の一言でちゃぶ台を簡単にひっくり返される無力感で、考えていたルートのうち「自分に全てのヘイトを集めて黒幕となる」ルートに進まざるを得なくなったというか
    恐らく5章の台本の流れからしてアドリブ含めルートは沢山考えていて、4章も最原の偽証がなければ優しい嘘で犯人がわからない迷宮入りにしてゲームを白けさせることもできた(シミュレーター内なら監視カメラがないからモノクマにも誰がやったかわからないかもという期待もあった?)
    王馬くんの心情チャートが欲しい

  • #3

    gultonhreabjencehwev (木曜日, 07 3月 2024 21:59)

    コメントありがとうございます!

    ゴン太の記憶がないのは王馬主導の現象だと示しました。その軸に沿えば、アルエゴン太が知っていたのは王馬が伝えたからということになると思います。ゴン太はこのあとのことは気にしなくていいよ、ログアウトすればこのことは全部忘れてるからさ、ってカンジかなと思いますね。

    で、なんで王馬が知ってたかは教えてもらったはちょっと不自然かなと思ってまして、今のところ「推理」だと思ってます。多分そうなるという推理です。この才囚学園もプログラム世界だと示しました。王馬もそれに気づいたとも示しました。みんな、ここに来るまでのことを覚えていないという現象を体験しています。それは「現実世界からログインする際に現実世界の記憶と切り離されている」という工程を経たからだと連想できたのではないでしょうか。コロシアイシミュレーターに記憶のコードがあるらしい。それはログイン後のアバターに今の自分の記憶を連結するものだろう。であれば、プログラム世界へのログインでは記憶を渡すことも切り離すこともできる、ということではないか。切り離すには記憶のコードを繋がなければいい。それがまさに今才囚学園にログインしている自分たちの状況なのではないか。ならばそれはコロシアイシミュレーターでも再現可能だろう。こんなカンジ?

    王馬の心情については、ベースの部分以外極力記したくないと思っています。みんなそれぞれの王馬を持っているからです。それを邪魔したくないです。自分の役目は推理だと思うので。
    ただ、ひとつだけ自分の考えを言うと、5章のことは5章になってから考えたことで、4章の時点で5章のことまで考えて行動していたということはないかなと思っています。その考えは、4章の王馬の行動があまりに説明つけづらいから5章の首謀者乗っ取りプランのために仕方なく取った行動だと考えればいい、というような価値観から出てきたものだと思っているからです。あんまり自分は王馬が先々を見通して行動する人ってカンジに思ってないですね~。ごめんなさい。

    でも心情チャートは自分も見てみたいですw